ストレスの原因(ストレッサー)

現代がなぜ?[ストレス社会]と言われるのか?

現代人がさらされているストレスの原因について掘り下げていくことで納得できるかもしれません。

 

身体的ストレスの一部

■外的ストレス
分類
物理的ストレス 寒冷、暑さ、騒音、放射線、など
環境的ストレス 騒音、暗さ、明るさ、ほこり、匂い、蛍光灯、パソコン、ゲーム、など
肉体的ストレス 病気、怪我、長時間通勤、夜勤、早朝勤務、など
化学的ストレス 食品添加物、お酒、たばこ、空気汚染、水の汚染、洗剤の化学物質など
生物的ストレス ウィルス、細菌、花粉、など
■内的ストレス
分類
睡眠関係のストレス 睡眠不足、睡眠過剰、夢、など
運動関係のストレス 運動不足、負荷の大きい運動、悪い姿勢、など
食事関係のストレス 過食、小食、偏食、栄養不足、など
生活関係のストレス 夜更かし、不規則な生活、など

 

精神的ストレスの一部

■社会的ストレス
分類
仕事関係のストレス 就職、転職、退職、失業、昇進、転勤、残業、セクハラ、など
学校関係のストレス 入学、進級、いじめ、成績不振、校則、受験、面白くない授業、など
家庭関係のストレス 結婚、離婚、転居、子育て、子離れ、家庭内暴力、金銭面、など
人間関係のストレス 上司、部下、同僚、取引先、友達、恋人、隣人、姑、夫婦、兄弟、など
■心理的ストレス
分類
喪失体験のストレス 離婚、別居、友人・家族・ペットとの死別など
その他 失恋、将来の不安、恐怖、挫折、など

 

人の心は複雑!うれしいこと、喜ばしいこともストレスに!

 

失恋したり、苦手な人と一緒に仕事をすることになったり、大切な人と離れ離れになったり。悲しいこと、辛いことがストレスを生むのはよく知られる事実ですが、一見喜ばしい出来事もストレスの引き金になることがあります。

大好きな彼との結婚も、待ちに待った赤ちゃんの出産も、長い間追いかけてきた夢の実現も、心底うれしい出来事であっても、今までとは異なる環境・状況に身を置くということは、精神的にかなりの負担がかかります。

喜びの影で、緊張や不安がジワジワと広がり、知らず知らずのうちにストレスとなることもあるのです。

辛い状況に置かれているときは、周囲も「大丈夫?」と気遣ってくれたりしますが、喜ばしい出来事に対しては「良かったね!」「幸せいっぱいだね!」と周囲も幸せに違いないと決めてかかるので、ストレスがあるなんて贅沢だと思われはしないかと隠しがちです。

 

誰にでもあるストレス。悪化させないことが大切!

 

ストレスは誰にでもあります。あって当然!逆になくすことなどできない話なのです。ただ、上手にストレスを解消できずに、どんどんためこんで悪化させてしまうのは問題です。

人がストレス状態にあるとき、常に緊張=「交感神経が優位な状態」になってしまうため、自律神経のバランスが崩れます。

自律神経は呼吸、血液循環、消化吸収、排泄など、人が生きる上でとても大切な役割を担っているため、自律神経が乱れることは、人の心や体の不調につながるのです。

【ストレスをこじらせた場合になり得る病気】

  • 心身両面に不調が現れる「鬱病」
  • 心の疲れが体に現れる「心身症」
  • 心の不安や疲れが精神に障害をもたらす「不安障害」

自分はそこまで大変なことには…と思う人も多いかと思いますが、「心身症」などは意外と多くの人が経験しています。

たとえば、仕事のストレスで体に蕁麻疹ができたり、失恋した直後にアトピーやアレルギー症状がひどくなったり。元々の病気の原因がストレスではなくても、悪化する引き金になったりする場合も心身症とみなされます。

心身症などは、心の疲れに無自覚・無頓着な人もいるので、注意が必要です。

すべてのストレスは脳に集結!ストレスを受けた時の反応。

 

適度なレベルのストレスは生理反応を活性化し、活力を生みます。

問題は、耐えられないほどの大きなストレスや、小さなストレスではあるものの継続的に持続するストレスです。

人間は短期のストレスに対抗するシステムは持っていても、継続的に起こるストレスに対抗するシステムは持っていません。

ストレスを受けると、ストレス反応が起こります。これはストレスから身を守るための防御反応です。

ストレスの種類にかかわらず、共通する反応が起こります。

食欲がなくなったり、胃腸の調子が悪くなったり、高血圧になったり、頭痛や発熱が生じます。

ストレス反応は自律神経系と内分泌系の2つの反応経路があります。

1. 自律神経系(神経を通じた反応)

私たちの身体の細胞のほとんどは自律神経の支配を受けています。

ストレスを受けると、自律神経が警戒態勢に入ります。リラックスした休息モードの副交感神経優位の状態から、戦闘モードの交感神経優位の状態になります。

脳内と交感神経の末端からノルアドレナリンという物質を分泌して細胞にシグナルを出します。

さらに副腎の髄質からアドレナリンという物質が出ます。

ノルアドレナリンとアドレナリンの違いですが、ノルアドレナリンは神経伝達物質として私たちの思考や意識を活性化する役割があり、アドレナリンは体内をめぐって各臓器に興奮系のシグナルを送る役割があります。

そして心臓の鼓動を高め、血管を収縮して血圧を上昇させることで身体全体を興奮させ、身体を活動的にさせます。このとき消化管の運動は抑えられ低下してしまいます。

危機的状況が去り、副交感神経が優位になれば、副交感神経から神経伝達物質のアセチルコリンが分泌され、細胞にシグナルを出し、心臓の鼓動を緩やかにして血管を拡張させ血流を促し、心身をリラックスさせます。また、食欲も高まり、排便が促進されます。

ところが極度に強いストレスや継続的なストレスは、自律神経のバランスを壊します。

交感神経優位が続くとどうなるか?

交感神経が緊張しっぱなしになると、肩こりや便秘、高血圧、頭痛が起きます。また、胃もたれや口の渇きも起こります。

交感神経と副交感神経が同時に緊張すると胃炎などの原因に

交感神経と副交感神経が同時に緊張することも起きます。強い不安や緊張、怒りを感じた状態が典型的です。

その結果、胃の粘膜を守るために分泌される胃粘液が減り、同時に消化のために必要な胃酸の分泌が増えるといった矛盾したことが起き、胃炎や胃潰瘍を引き起こす原因になります。

ストレスによるインポテンス

また、男性の勃起は副交感神経が活発なときに起こります。

ストレスによるインポテンスは交感神経の興奮が収まらずに副交感神経が優位にならないので勃起できなくなることが原因です。

交感神経と副交感神経が同時に興奮すると、勃起していないのに射精だけが起きるという場合があります。

交感神経と副交感神経が同時に低下するケース

反対に交感神経と副交感神経の働きがともに低下してしまう場合もあります。

強い失望や抑うつ状態ではそうしたことが起きやすいです。

その場合には、活力も意欲もないのにリラックスできず、いらいらしたり眠れないという状態が出現しやすくなります。

2. 内分泌系(ホルモンを通じた反応)

ストレスを受けると、ストレスに対抗するためにストレス・ホルモンを分泌します。

この正体は副腎皮質ホルモン(名称ステロイド・ホルモン)です。

ストレス・ホルモンが分泌されるまでの仕組みは以下のようになります。

  • ストレス →
  • 脳の視床下部からCRHというホルモンが分泌され下垂体へ →
  • 脳の下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が放出され副腎皮質へ →
  • 副腎皮質から副腎皮質ホルモンが分泌

ステロイドの作用

ステロイドは劇薬です。それだけ強い効果があります。

どう作用するかというと、異物との闘いを止めさせます。

ステロイド薬によって炎症やアレルギーが収まるのもそのためです。

ストレス・ホルモンによって、異物との闘いを止めさせるのはなぜかというと、ストレスという目の前の敵との闘いにエネルギーを集中させるためです。

ステロイド・ホルモンは免疫力を下げる

副作用として、免疫力が落ち、外的に対して無防備な状態を作るので、ばい菌などに感染しやすくなります。

しかし、ばい菌よりももっと重要な闘うべき相手がいるので、デメリットは承知で目の前の敵にエネルギーを集中させます。

また、ストレス・ホルモンは闘いに必要な骨格筋や心肺、中枢神経系への血流を増やす一方、消化管など、さしずめ戦いに不要な部分は手薄にします。

ストレス対抗メカニズムはあくまで緊急措置

私たちが備えているストレス対抗手段はあくまでも緊急避難的措置です。

ストレスが持続する状況に対応するようにできていません。

ストレス・ホルモンが長期にわたって分泌されると悪影響を及ぼし始めます。感染症にかかりやすくなったり、高血圧を引き起こしたり、糖尿病になったり、胃や腸に腫瘍ができたりします。

このようなストレスによって病気を引き起こした状態が心身症です。

また、ストレス・ホルモンは短期であれば脳に覚醒をもたらしますが、長期にわたると疲弊状態に陥ります。

脳の神経細胞を働かせすぎると、反応しなくなったり、死んだりします。

そこでサロンドリリーでは、[全身デトックス]によって脳の神経細胞をデトックスすることも重要視しているのです。

ストレスが長期に渡ると脳が委縮する

あまりに長期にわたってストレス状態が続くと、脳の海馬と呼ばれる領域が委縮し始めます。うつ病やPTSDではこの状態が起こっています。

無力感や記憶力低下、考えをまとめることが困難になるのは、海馬や前頭前野の機能が低下するためです。

ストレスが長期に渡ると副腎が疲労する(アドレナル・ファティーグ)

また、ストレスが続き、ストレス・ホルモンを出し続ける状態が続くと、副腎が消耗します。

そして、ついにはストレス・ホルモンの放出も減少します。

この副腎機能が低下した状態を副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)といいます。

慢性的に疲れていたり、やる気が出なかったり、風邪やアレルギーの症状があったり、低血糖症などが起こります。

なるべく早い段階でストレスに対処することが必要です。

重い症状になるまでにはさまざまなサインがあり、無理が生じているということを間接的に警告しています。

そのサインを放っておかず、早期に対処することが大切です。

全身デトックス[ボディエナジー]の効果

1. 睡眠よりも深い体の休息

 

心が内側の完全な静寂に向かっていくとき、脳がシータ波という深いリラクセーションへ向かい身体も心も深く休まるのです。

シータ波に関する最初の研究はハーバード大学、医学大学院で行われ、その論文は1971年の『サイエンティフィック・アメリカン』に掲載されました。この研究によって、シータ波の休息は睡眠中に体験される休息よりもずっと深いことが分かりました。

また、睡眠よりもずっと早く、体が深い休息を得ることが分かっています。こうした効果は、世界中で行われた30件以上の研究によっても確認されています。

 

この深い休息のおかげで、体と脳の自然治癒力が働きだして、トラウマ的なストレスさえも改善することができます。このような状態を体験すればするほど、心と体は、全身していないときでさえも、安らいだ状態を失わなくなるのです。

 

2. 前頭前野と扁桃体へのストレスの影響を改善する

 

全身デトックスケアの間、体は深い休息を得ていますが、脳の活動は活発になることが研究によって明らかになりました。

 

実際、シータ波には、脳への血流が増加します。 最近の研究では、この増えた血流が脳のどの部分に向かうのかが分かってきました。脳がシータ波に突入する間は扁桃体への血流が減少します。

 

これは、ストレス反応を司る脳の中枢が安らぎ始めたことを意味します。そして、増えた血流のほとんどは前頭前野へと向かい、ストレスの有害な影響のために停止していた前頭前野が機能を取り戻します。いまではfMRIスキャンを通して、前頭前野が回復する様子を目で見て確かめることができるようになりました。

3. セロトニンの生成量が自動的に増加する

 

古代の文献には、超越とは純粋な幸福の体験であると書かれています。そのために、心は機会さえあれば、自然に超越の状態へと引かれていきます。心はいつも幸福を求めています。

 

全身デトックスでは、そうした心と身体の自然な働きを利用するテクニックです。私たちはすでに、自然に超越するように遺伝的にプログラムされているので、そのプログラムを利用するだけでよいのです。

 

ケア中に体験される内面の幸福感は、セロトニンの濃度を測定することで客観的に知ることができます。科学的な調査によると、全身デトックスを行った直後には、セロトニンの濃度が高まることが分かっています。

 

また長期間、回数を行っている人ほど、セロトニンの濃度が恒常的に高いことが確かめられています。このことからも、ボディエナジー(全身デトックス)には脳に対するストレスの影響を改善する効果があることが分かります。

 

4. よりよい睡眠、よりよい行動、依存症の克服 悪循環を改善する3つの効果

 

──前頭前野の活性化、扁桃体の安らぎ、セロトニンの増大──は、すぐに現れます。超越瞑想を学んで2~3日も経たないうちに、多くの人が「以前よりも幸福感が増して、ストレスの多い状況でも自分を失うことなく、冷静に対処できるようになった」と報告しています。

 

さらに、全身デトックスを初めて数週間たつと、眠りの質が大きく改善します。眠りにつくのが早くなり、ぐっすりと眠って、朝にはすっきり目覚めるようになります。

 

「まだ起きたくない、もう少し寝ていたい」といった感じがなくなってきます。 また、全身デトックスは、これまでに調査されたニコチン、アルコール、ドラッグなどの依存症を改善する方法の中でも、最も効果的な方法であることがわかっています。

 

日々の生活から生じるストレスの悪循環を改善することができれば、どんな人にも大きな恩恵がもたらされます。特に、トラウマ的なストレスに苦しんでいる人たちには劇的な改善が見られます。